【6月9日 AFP】手こぎボートでの太平洋横断に挑戦していた英国人の女性冒険家サラ・アウテン(Sarah Outen)さんが8日、台風3号の影響で遭難し、宮城海上保安部に救助された。

 アウテンさんは手こぎボートと自転車での単独世界一周に挑戦中で、5月13日に千葉県銚子からカナダ・バンクーバー(Vancouver)に向けて出航したが、台風3号に巻き込まれ宮城県沖で遭難した。海上保安庁によると、7日昼ごろにアウテンさんからの遭難信号を受信し、救助艇とヘリコプター2機が出動。8日午後5時45分ごろ、仙台沖約960キロメートルの海上でアウテンさんを救助した。アウテンさんは自力で歩ける状態という。

 一方、これとは別にやはり手こぎボートで太平洋単独横断に挑戦中だった英国人男性チャーリー・マーテル(Charlie Martell)さんも7日、台風のため遭難信号を発信。捜索活動は悪天候と荒波で難航していたが、9日午前5時ごろ、海保の要請を受けた民間貨物船に仙台沖1200キロ付近で救助された。けがはなく、貨物船の目的地であるバンクーバーにそのまま向かったという。

 マーテルさんは5月5日に銚子を出航し、世界最速での太平洋横断を掲げて米サンフランシスコ(San Francisco)を目指していた。(c)AFP

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