【5月21日 AFP】世界最高峰エベレスト(Mount Everest、8848メートル)に別々に登頂したドイツ、韓国、カナダの登山家の3人が20日、下山途中に死亡した。また別の2人も行方不明になっている。登山ツアー会社アジアン・トレッキング(Asian Trekking)およびネパール観光当局が21日、明らかにした。

 アジアン・トレッキングのネパール人ガイド(シェルパ)によると、死亡したのはドイツの66歳の登山家と韓国の44歳の登山家で、エベレストの南側斜面を下山中だった。また同社医療スタッフによるとドイツ人登山家の死因は高山病だったという。

 死亡した韓国の登山家ソン・ウォンビン(Song Won-Bin)さんは、山頂近くの「ザ・バルコニー(The Balcony)」と呼ばれる地区で19日から行方不明になっていた。韓国の聨合ニュース(Yonhap News)は、在カトマンズ(Kathmandu)韓国大使館の話として、ソンさんが高山病の症状で倒れ、崖から転落したと伝えている。ソンさんは韓国・大田(Daejeon)市の高校の同窓生で集まった登山隊に参加していた。

 またエベレストのベースキャンプでAFPの取材に応じたネパール観光省の高官は、エベレストに入山していたネパール生まれのカナダ人女性(33)も20日に死亡したと述べた。さらにシェルパによると、中国人登山家とネパールの登山ガイドも行方不明になっているという。(c)AFP/Deepak Adhikari