【10月20日 AFP】オーストラリア・ブリスベーン(Brisbane)の空港で14日、英ヴァージンアトランティック航空(Virgin Atlantic Airways)のパイロットが、近くを通過したジャンボ旅客機のエンジン風で吹き飛ばされてけがをする事故があった。

 20日付の豪紙シドニー・モーニング・ヘラルド(Sydney Morning Herald)によると、ヴァージンのパイロットが、子会社パシフィックブルー(Pacific Blue)航空のボーイング737型旅客機の飛行前最終チェックをアルミ製タラップ上で行っていたところ、豪カンタス航空(Qantas Airways)の747型旅客機のエンジンから噴射される風で吹き飛ばされ、手足を骨折した。

 ヴァージン広報は、AFPの取材に対し、パイロットが負傷する事故があったことは認めた。パイロットは病院に搬送されたが、現在は自宅に戻っているという。事故については現在、オーストラリアの民間航空安全局(CASA)が調査中であり、これ以上は話せないと語った。 

 シドニー・モーニング・ヘラルドによると、CASAはカンタス航空機が、パシフィックブルー航空機に異常接近した経緯を調べている。

 問題のカンタス航空機は、ブリスベーン経由でシドニーに向かうところで、事故当時は滑走路で管制塔からの離陸指示を待っていた。(c)AFP