【11月8日 AFP】豪カンタス航空(Qantas Airways)の最新鋭大型旅客機エアバス(Airbus)A380がエンジントラブルで緊急着陸した事故で、カンタスは8日、同社保有のA380のエンジン3基に点検で軽度の異常が見つかったため、同型機の運航停止を継続すると発表した。

 同社のアラン・ジョイス最高経営責任者(CEO)が豪公共テレビ、オーストラリア放送協会(ABC)に語ったところによると、安全点検の結果、エンジン3基に「本来あってはならない箇所に油が付着」する油漏れが見つかった。

 ジョイスCEOは、新型機の新型エンジンに「この段階で発生するはずのない問題」として、この箇所を集中的に調査する必要があることを示唆。エンジンの素材か設計に問題がある可能性も排除できないとの見方を示した。

 カンタス航空のエアバスA380機は4日、シンガポールのチャンギ国際空港(Changi International Airport)を離陸後、インドネシア上空でロールスロイス(Rolls-Royce)製エンジン1基が爆発したため、シンガポールへ引き返し緊急着陸した。

 さらに翌5日にも、同航空のボーイング(Boeing)747型機が飛行中にロールスロイス製エンジンが不具合を起こし、同様にシンガポールへ引き返している。(c)AFP/Talek Harris

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