【6月7日 AFP】オーストラリア人の男性サーファーが7日、豪西部パース(Perth)そばの沖合でサーフィン中に巨大なサメに襲われ、サメにパンチを繰り出して岸へと逃げ延びた。オーストラリア放送協会(ABC)が7日報じた。

 目撃者によると、サーファーのマイケル・ベッドフォード(Michael Bedford)さんは、パースそばのアルバニー(Albany)付近でサーフィン中に巨大なサメに襲われ、サーフボードから転落した。ベッドフォードさんを襲ったサメは、映画『ジョーズ(Jaws)』で悪名高いホオジロザメとみられる。

 サメはベッドフォードさんを転覆させた後、再びベッドフォードさんめがけて向かってきた。しかし、ベッドフォードさんはサメにパンチを食らわせて、波に乗って岸へとたどり着いた。ベッドフォードさんは足を噛まれてけがをしたが、友人たちがサーフボードのロープを止血帯代わりに使って応急処置したという。

 目撃者はABCに対し「本人によるとサメに強烈なパンチをお見舞いしたそうだよ。わたしは普段のミック(ベッドフォードさんの愛称)を知ってるから驚かないね」と語った。「最悪の悪夢だったけどミックは乗り越え、生き延びたんだ。ラッキーだったよ」

 ベッドフォードさんは付近の病院で手術を受け、容体は安定しているという。

 オーストラリアではサメが人間を襲う事件が毎年発生しており、過去2世紀で計194人が死亡している。(c)AFP