【2月3日 AFP】2000年に仏パリ(Paris)郊外で墜落した超音速旅客機コンコルド(Concorde)の墜落事故をめぐり米コンチネンタル航空(Continental Airlines)などが訴えられている裁判の初公判が2日、パリ近郊ポントワーズ(Pontoise)の裁判所で行われ、同航空は責任を否定した。

 公判の冒頭、判事は2000年7月25日、パリ郊外のシャルル・ドゴール(Charles de Gaulle)空港から離陸直後に滑走路近くのホテルに墜落・炎上したエール・フランス(Air France)のコンコルドの墜落事故で死亡した乗客乗員109人、ホテル従業員4人の計113人の氏名と、コンチネンタル航空とその技術スタッフ2人に問われている罪状を読み上げた。

 捜査当局は事故を起こしたコンコルドの直前に離陸した米コンチネンタル航空のDC10型旅客機から脱落した金属部品が事故の原因だったとしている。また、技術者2人を含む当時の仏航空当局者3人が、コンコルドにあった欠陥を是正することを怠ったかどうかも争点になっている。

 有罪になればコンチネンタル航空は最大37万5000ユーロ(約4700万円)の罰金刑を受ける可能性がある。全員が無罪を主張している個人の被告は、有罪になれば最大で禁固5年と7万5000ユーロ(約950万円)の罰金刑を受ける可能性がある。

 裁判は4か月続く見通しで、裁判費用は300万ユーロ(約3億8000万円)かかるとみられている。(c)AFP/Rory Mulholland


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