【9月25日 AFP】北京(Beijing)で25日未明、人通りの多い地区の小さなウイグル料理店で爆発が起きて建物が倒壊し、少なくとも3人が負傷した。来月1日の建国60周年の国慶節(建国記念日)を前に起きた爆発に、北京の緊張がさらに高まるとみられる。

 警察は、爆発について、ガス爆発による事故と断定した。国営新華社(Xinhua)通信によると、爆発でレストラン従業員3人と通行者らが負傷した。負傷者らは付近の病院へ搬送されたが、命に別状はないという。

 住民によると、同レストランは、新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)の料理を提供していたという。新疆ウイグル自治区では7月に少数民族のウイグル人イスラム教徒らが暴動を起こし、政府によると約200人が死亡した。

 爆発は、当局による大規模な取り締まりの最中に起きた。1日の建国60周年記念行事で混乱が起きるのを防止しようと、北京では大規模な取り締まりが実施されている。

 爆発を受けて、天安門広場(Tiananmen Square)の北西にあるXinjiekou地区には多数の警官が集まり、付近一帯の道路を封鎖し、集まった人々を解散させた。(c)AFP/Dan Martin