【12月25日 AFP】(一部更新・写真追加)韓国南部の麗水(Yeosu)沖で25日未明、化学薬品を積んだタンカー「イースタン・ブライト(Eastern Bright)」号が沈没し、乗員14人が行方不明になった。韓国の海洋警察庁が明らかにした。

 イースタン・ブライト号は24日夜に麗水を出港、現地時間午前4時20分(日本時間同時刻)ごろ遭難信号を発信し、麗水沖で沈没した。

 海洋警察庁広報によると、沈没から約5時間後にミャンマー国籍の乗員1人が救助されたが、韓国籍の12人とミャンマー国籍の2人が行方不明になっている。救助された乗員は病院に運ばれ、意識を取り戻したという。

 現場では3-4メートルの高波の中、海洋警察庁の船舶9隻とヘリコプター1機が出動して行方不明者の捜索に当たっている。

 イースタン・ブライト号は韓国企業の硝酸2000トンを積み、台湾に向かう途中だった。聯合ニュース(Yonhap News Agency)は海洋警察庁の話として、硝酸は揮発性が高いため海水が汚染される恐れはないと伝えている。

 韓国では今月、西部沖でタンカーがはしけに衝突し、原油1万500トンが流出する過去最悪の事故が起きたばかり。(c)AFP