【7月28日 AFP】サッカーブラジル五輪代表のドゥンガ(Dunga)監督は27日、初の五輪での金メダル獲得はW杯で優勝するよりも困難になるだろうとしながらも、若いチームが北京五輪で金メダルを取る仕事が出来ると考えている。

 W杯で5度の優勝を誇るブラジルは未だに五輪で金メダルを獲得したことは無いが、ドゥンガ監督はロナウジーニョ(Ronaldinho)を含むチームが期待に応えるため良くまとまっていると語った。

 28日にシンガポール(Singapore)で行われる親善試合に向けてインタビューに答えたドゥンガ監督は「準備を行う時間があまり無いので、五輪でメダルを獲得することは難しい。W杯であれば4年の準備期間がある。だが五輪では、休暇や他の大会から帰ってきて通常15日間しかないし、勝つことに関してプレッシャーが多い。だが、多くの選手は若いながらも欧州やブラジルのビッグチームですでにプレーしており、彼らは課題にうまく対処している」と語っている。

 国際サッカー連盟(Federation Internationale de Football AssociationFIFA)が選出するFIFA年間最優秀選手(FIFA World Player of the Year)に輝いたロナウジーニョ、ACミラン(AC Milan)で旋風を起こしているアレシャンドレ・パト(Alexandre Pato)、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)に所属するアンデルソン(Anderson Oliveira)らが揃うブラジル五輪代表はシンガポール到着後、基本練習と戦術練習を重ねている。28日にシンガポール代表と対戦するブラジル代表は、8月1日に行われるベトナム代表戦に向けハノイ(Hanoi)へ出発する。

 ブラジルはこれまでに1984年と88年に銀メダルを獲得、96年に銅メダルを獲得している。

 8月6日に開幕するサッカー競技は、同月23日に決勝戦が行われる。(c)AFP