SDGs

AFPWAA STUDENT WORKSHOP SDGs 2019

2015年9月の国連サミットで全会一致で採択された世界を変えるための17の国際目標: Sustainable Development Goals(SDGs:持続可能な開発目標)。
WORKSHOPに参加した学生は、AFP ForumのデータベースからSDGsの課題に相応しいと考える1枚の写真を選定し、日本語のタイトルと解説文をつけてレポートを制作します。
今回のワークショップの目的は、世界各国13,000社のメディアが活用している通信社のデータベースを、課題制作を通じて実際に自らのものとして体験してみることにあります。

協賛:SDGsポイント研究所@ジャパン(事務局:有限会社ラウンドテーブルコム)

United Nations, New York, USA, May 14, 2019 - Fourth UN Multi-stakeholder Forum on Science,
Technology and Innovation for the SDGs (STI Forum) today at the UN Headquarters in New York. Photo: Luiz Rampelotto/EuropaNewswire

・SDGs GOAL1 「NO POVERTY -貧困をなくそう-」> ・SDGs GOAL2 「ZERO HUNGER -飢餓をゼロに-」> ・SDGs GOAL3 「GOOD HEARTH AND WELL-BEING -すべての人に健康と福祉を-」> ・SDGs GOAL16「PEACE, JUSTICE AND STRONG INSTITUTIONS -平和と公正をすべての人に-」>

協力:グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン


グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン「持続可能な世界を実現するために、今、日本企業が取り組んでいること~グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン(GCNJ)15年間の歩みとSDGs」
有馬利男(グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン代表理事)・桑原りさ(キャスター、ラジオパーソナリティ、司会者 Sweet Oblige by Asa & Lisa 代表)


ここに掲載されているAFPWAA WORKSHOP作品に於ける「作品タイトル」と「本文(日本語部分)」はあくまでも応募者の見解であり、写真英文キャプション及びAFP通信の報道と必ずしも一致するとは限りません。



SDGs

SDGs GOAL16

「PEACE, JUSTICE AND STRONG INSTITUTIONS-平和と公正をすべての人に-」

WORKSHOPに参加した学生は、AFP ForumのデータベースからSDGsの課題に相応しいと考える1枚の写真を選定し、日本語のタイトルと解説文をつけてレポートを制作します。

最優秀賞「誰かに殺されないために。」

最優秀賞「誰かに殺されないために。」


写真に写っているのはアフガニスタンの子供たちと握手を交わす一人の兵士の姿である。
当たり前のように銃を持った兵士がいて、戦車が街を過ぎてゆく。日本でのんきに暮らしている私からすれば考えられない状況だ。だからといって日本は平和でよかったとか、そんなことを言いたいわけではない。国や地域によって目指す平和の形は違っている。彼らにとって平和とは何か、私にとっての平和とは何かを改めて考えなければならない。誰かにとっての平和が、別の誰かの平和を奪ってはならないのだ。(ペンネーム:ふくすけ)


[東京電機大学]



 


[講評]加来賢一(AFPWAAディレクター)
写真を見ると「紛争地パトロール中のアメリカ軍兵士が現地の子供と握手を交わす。戦地におけるひとときの微笑ましい光景」といった印象を持つかもしれません。ただ、写真に添えられたキャプションを読むと「アフガニスタンにおける米軍主導の戦争において、数千人のアフガニスタン人が殺害され、米国は数千億ドルのコストを費やした…。」とあります。写真が描写している情景とその背後にある冷徹な現実について、レポートは「誰かにとっての平和が、別の誰かの平和を奪ってはならないのだ。」と結んでいます。写真が描写している情景と拮抗するかのごときタイトルのつけかたも極めて秀逸です。
(付記:この作品は AFPBB Newsサイト2019年10月末統計において20,000 PV を得ています。)



優秀賞「二次被害」

優秀賞「二次被害」


普段私は平和について滅多に考えない。戦争は昔のこと。紛争が起きているのはどこか遠くの国。この写真はそんな私を一蹴した。紛争によって引き起こされた二次被害。負の連鎖に他ならない。この写真の子供と私との違いは生まれた所だけなのに、私が日本で学校にいる間、紛争地域の子供は被害者、さらには少年兵として加害者になっている。このようにして戦争のせいで教育を受けられなかった子供は生きるのに大切なことを知らずに大人になってしまう。私は物資や翻訳した絵本などを送る、私に出来る活動を始めているが、物資の支援は一時的で格差にも繋がる。どうすれば本当の解決が出来るのか。彼らが今必要なもの、それは衣食住そして教育だ。私が今の環境を周囲から与えてもらっているように、子供が子供としていられる環境を提供すべく、根本的な解決を目指したい。シリアの現状を垣間見て、何かしたいと考えるきっかけになった写真だ。(ペンネーム:晴れ)



[國學院大學久我山高校]



 


[講評]加来賢一(AFPWAAディレクター)
シリアの首都ダマスカス郊外の町 Hamouriaにおいては、かつて教室として在った場所は民衆の避難所として使用され、今は以前の面影も在りません。瓦礫が散乱したその場所をひとりの少年が歩いています。平和な日本で学校生活を送る高校生が遠く離れたシリア内戦の惨状を目にして、自分に何が出来るのかを自問しています。この応募作品ではその真摯な問いが簡潔に表現されています。



優秀賞「人類の軌跡」

優秀賞「人類の軌跡」


医学部の入試試験や労働者に対しての理解において「公正」という概念が注目を集めている今日この頃。
世界中でまだ手に入れることができていない国が沢山あり、日本も他人事とはいえない「平和」。
1969年7月20日、NASAが人類初の有人宇宙飛行を実現させた。
人類は人を宇宙に行かせることができるまで賢くなってしまった。
なぜ、そんなにも賢くなってしまった人類が「公正」「平和」について考えることができないのだろうか。
平和とはなんだろう。 漢字だけで見れば平凡で和やかなことというようになるだろう。
今でも世界中で紛争の絶えない地域、国は沢山ある。
日本でも毎日ニュースなどでとても和やかとはいえない情報が飛び交っている。
世の中には自分のことを最優先に考える人が多いのではないかと思う。
賢くなりすぎたが故にどうすれば自分にとってプラスになるのかがわかってしまったのではないか。
公正とはなんだろう。これも同じように見ると公に正しいことというようになるのではないか。
人はどうしても固定概念やその人の育ってきた環境から「自分と違う人」を判断し、嫌う傾向にあるようだ。
だが、公に正しいことを満たすためにはある一定の基準が必要だと思う。
そうしてしまうと「平和」という概念が守られなくなってしまう。
そのため近年ではその人の能力や個性を踏まえた上で「公正」にしようという傾向になってきている。
人類は賢くなりすぎてしまったが故に人として大切なことがわからなくなってしまったのだろうか。
私たちの先祖の苦労があってやっと手に入れることができた、せっかく手に入れることができたこの賢い頭脳をもう少し他の人々のためにも自分のためにも有効活用してみてはどうだろうか。(ペンネーム:カフェオレ)


[日本大学東北高等学校]



 


[講評]加来賢一(AFPWAAディレクター)
今回のGOAL 16「平和と公正をすべての人に」において、応募作品の多くは「戦争、開発途上国の悲惨な状況など」について描写したレポートが数多く見受けられました。この作品がユニークなのは、そういった紋切型の先入観から離れた視点で写真を選び、「平和と公正」について論考していることです。



SDGsポイント研究所賞「衝突とその影響」

SDGsポイント研究所賞「衝突とその影響」


彼は17歳のパレスチナの少年。
イスラエルとの国境での衝突中に負傷し片足を失ってしまった、しかしこの写真ではガザ市のビーチで松葉杖をつきながらもフットボールを楽しむ彼の姿が写されている。
彼は誰しもが選べない出生地という事柄において、偶然にもその場所に生まれ落ちてしまい、偶然にもその時代に生きてしまったために戦火に巻き込まれその結果、片足を失った。
この写真についての問題点はこの写真には写っていない、その問題点とは戦争に全くと言っていいほど終わりが見えないことと成年にも満たない男女やより若い赤子、その両親などの非戦闘員もこの戦いに巻き込まれているということだと私は考える。
これをみた皆さんには「私が世界を変える」といった考えを持ってもらいたいとは私は思わない、ただ同じ世界の同じ時間でこのようなことが起きているということを頭の片隅に置いて、その上で少しでも自分にできることを考えていただきたい。(ペンネーム:SK)


[正則学園高校]



[講評]柳沢富夫(有限会社ラウンドテーブルコム取締役社長)
何とも美しい夕日をバックにしたシルエット。しかしよく見ると、その背景には想像を絶する環境が脳裏を過ぎる。そんな瞬間を捉えた写真をきっかけに、私事にしていくことが大切な姿勢なのだろう。確かに「自分に出来ることを考えていきたい」と万民に思わせている。



・SDGs GOAL1 「NO POVERTY -貧困をなくそう-」> ・SDGs GOAL2 「ZERO HUNGER -飢餓をゼロに-」> ・SDGs GOAL3 「GOOD HEARTH AND WELL-BEING -すべての人に健康と福祉を-」> ・SDGs GOAL16「PEACE, JUSTICE AND STRONG INSTITUTIONS -平和と公正をすべての人に-」>


AFP World Academic Archive(AFPWAA)


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