奴隷貿易で富築いた英名家の子孫、カリブ諸国の賠償要求を支持
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■「極めて遺憾だ」
ただし、奴隷制から利益を得たすべての一族が、「Heirs of Slavery」の方針に賛同しているわけではない。
カリブ共同体賠償委員会のヒラリー・ベックルズ委員長は、英保守党の元下院議員で大地主のリチャード・ドラックス氏(68)について、繰り返し批判してきた。ドラックス氏の先祖は17世紀半ば、バルバドスにドラックス・ホール農園を開設した。
ベックルズ氏は、バルバドスとジャマイカにあったドラックス家の農園で、約200年間に最大3万人の奴隷が死亡したと推計している。
ドラックス氏は賠償に強く反対する立場を崩していない。先祖が奴隷貿易で果たした役割について「極めて、極めて遺憾だ」とする一方、「何百年も前に起きたことについて、今日の誰かに責任を負わせることはできない」と述べている。
書籍「ドラックス・オブ・ドラックス・ホール――英国のある一族が砂糖と奴隷制でいかに富を築き、その富を維持したか」の著者ポール・ラシュマー氏は、ドラックス家について「当初開設されたプランテーションを今も所有している唯一の一族という点で特異な存在だ」と指摘する。
ただ、ラシュマー氏は、ドラックス氏の主張が今後も受け入れられるとは考えにくくなっているとし、「非常に裕福で、その富の多くが奴隷制の時代に由来するのであれば、無関係だとして責任を免れることはできない」と続けた。(c)AFP/Helen ROWE