【10月27日 AFP】過去の奴隷制への賠償を求めているカリブ海諸国に、意外なところから支持の声が上がっている。かつて奴隷貿易で利益を得た英国の名家の子孫たちだ。

グラッドストン家、ラッセルズ家、トレベリアン家は、首相や宮廷関係者、貴族を輩出し、長年にわたって英国の支配層の中枢を占めてきた。

これらの一族は、西インド諸島や南米にプランテーションを所有し、奴隷制を通じて巨額の富を築いた。

英BBCの元記者ローラ・トレベリアン氏はAFPに対し、1833年に英議会で奴隷制廃止法が成立した際、プランテーション所有者に支払われた補償金の記録アーカイブを知るまで、自らの家系が奴隷制に関与していたことすら認識していなかったと明かした。「まったく何も知らなかった」とトレベリアン氏は振り返る。

「データベースを調べると、カリブ海東部にあるグレナダという小さな島で、トレベリアン家の複数の人々が、当時『財産』とみなされていた奴隷を失ったとして補償を請求していたことが分かった」と説明した。

この発見をきっかけに、トレベリアン氏は2023年にグレナダで公に謝罪し、奴隷制の歴史的不正義に対する償いを支持する団体「Heirs of Slavery(奴隷制の継承者たち)」を共同設立した。