【9月16日 AFP】英イングランド中部にある人口わずか350人の小さな村ピディントンが、難民認定申請者(不法移民)の収容をめぐる全国的な議論の最前線に立たされている。近隣の使われなくなった軍用施設に独身成人男性の難民認定申請者1200人以上を収容する政府計画に抗議するため、ピディントンでは15日、「英国からの独立」の是非を問う住民投票が実施された。

ピディントンは店すらない田舎だが、この皮肉を交えた住民投票によって一躍ニュースの見出しを飾ることとなった。

住民投票の結果に法的拘束力はなく完全に象徴的なものだが、近隣の使われなくなった軍用施設に難民認定申請者を収容する計画に対するピディントン村の回答だ。

村人のイアン・ダービーさん(63)はAFPの取材に対し、「他の人々が採ってきた手法とは異なるやり方で、どのように自分たちの声を届けるかという取り組みだ」と語った。

ダービーさんは難民認定申請者受け入れについて、村としてはある程度の数なら喜んで受け入れるが、1200人は多過ぎると強調した。

村の集会所に到着した住民らは、「ピディントンが連合王国(英国)から離脱し、自己決定権を追求することを支持するか」との問いに対し、「賛成票」または「反対票」を投じるための「投票用紙」を受け取った。

村人のハーバート・オーウェンさん(76)は、「連合王国からの脱退に投票した」として、政府がピディントンに「関心を払っていない」ように感じられると語った。

英国各地で、ホテルなどへの難民認定申請者の収容に対する抗議デモが定期的に行われている。