■「私たちの戦争ではない」

ムジリカジさんがいとこのディラン・グッドホさんと共に出発する前の月、ジンバブエは「外国の戦場」で国民15人が死亡したと発表し、3月には、60人以上が前線に取り残されていることを明らかにしていた。

「ディラン、このメッセージを聞いたら、どうか家に戻ってきて。私たちの戦争ではない戦争で戦うべきではない」と母親のファザイ・チコベさんはAFPに訴えた。

ディランさんの父親は、23歳の息子がタンザニアで車の輸入代理業の仕事に就くと思っていたとし、旅の準備を進んで手伝ったという。

「本物のチャンスのように思えた」と語る父親は、警察の証明書や健康診断、その他の諸費用のために借金をした。

ディランさんが戦闘に参加するために国を出たことを家族に知らせたのは、ロシアに到着した後だった。

父親は、息子から1500ドル(約24万円)が届き、車も送ると話していたと言うが、ディランさんからの連絡は5月以降ない。

ジンバブエでは、多くの人が国内の厳しい経済状況に直面しており、この2人もより良い機会を追い求めていた。こうした状況はアフリカの各地で起きていることだ。

今年2月、調査団体「All Eyes on Wagner」は、ロシアが2023年1月から2025年9月の間に勧誘したとされる1400人以上のアフリカ人のリストを公表した。そのうちの300人以上がすでに死亡したとされた。