【8月19日 AFP】今月、息子が23歳の誕生日を迎えたジンバブエのロドウィン・チテウェレさん。本来であれば、誕生日は喜ばしいものだが、今年は息子の遺体がロシアから帰国することを祈り、その日を過ごした。チテウェレさんの息子は、ロシアによるウクライナ侵攻作戦に加わり、その後、命を落としたとの連絡があった。

ボツワナや南アフリカでも多くの女性たちが、息子や夫が帰還することを切望している。多くは「騙されて参加させられた」と訴えているが、当局はリクルーターによる勧誘がいまだに続いているとして注意を呼び掛けている。

チテウェレさんの息子は今年4月、祖母と暮らしていたジンバブエ東部の遠く離れた村から、いとこと共にロシアへと向かった。

息子と離れて暮らしていたチテウェレさんがそのことを知ったのは、SNSの登録情報が変わっていることに親族が気付いた後だった。

その後、ロシアから「息子のタナカ・ムジリカジが無人機攻撃で負傷した」と連絡が入った。

母親がAFPに共有したボイスメッセージには「怪我がひどく、回復するかどうかは神の恵み次第だ」との声が録音されていた。

そして7月、息子が死亡したとのメッセージが届いた。

「ただ息子を家に戻してほしい。気持ちの整理が必要だ。息子に尊厳ある埋葬をしてあげたい。深く心が痛む」と話す母親は、政府に支援を求めたという。

こうした状況を受けてジンバブエ外務省は7月、遺体の帰国を求めロシア大使館に申し入れを行ったとされる。

ジンバブエではこれまでに、5人のリクルーターが人身売買の容疑で裁判にかけられている。