拒絶と受容の狭間 フランス地方部に暮らすトランスジェンダーの人々
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■地方にも変化の兆し
とはいえ、地方にも少しずつ変化が訪れている。
ル・コレ氏によれば、「都市部から移住してくる人が増え、支援グループの立ち上げなどを通じて、これまでになかった開かれた考え方が生まれつつある」という。また、「インターネット世代の若者と、村の中だけで閉じた暮らしをしている人々との間には、著しい意識の差がある」とも付け加えた。
トランスジェンダーの人々も、自分自身についてよりオープンに語り、「隠すことを拒む」ようになってきている。
サラフさんは、ポッドキャストのクィア・ホライゾンズ」を自ら立ち上げた。
「子どもの頃にいてほしいと思った大人になりたい」との思いと共に、地方で暮らすクィアな人々の姿にスポットを当て、若い世代に向けて発信している。
トランスジェンダー男性のデルモ・デュショソワさん(23)は、ひげを生やし始めたばかり。人口約1000人の村ピオンサでの生活をとても気に入っているという。
現在は介護職に就いているデュショソワさんが、自分を受け入れてくれなかったのは、性別移行前に働いていたスーパーマーケットの店長ただ一人だった。
「自分が変わり始めたときでさえ、周囲からじろじろ見られていると感じたことは一度もなかった。とても自然に受け入れてもらえた。年配の人たちでさえ、あいさつをしてくれたんです」(c)AFP/Céline CASTELLA