拒絶と受容の狭間 フランス地方部に暮らすトランスジェンダーの人々
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■「地域社会における孤立と拒絶」
2022年の公式統計によれば、フランス国内のトランスジェンダー人口は2万〜6万人と推定されている。
ストラスブールにあるLinCS研究所の社会学者、バージニー・ル・コレ氏によれば、過去5年の間にトランスジェンダーの人が地方議員に選ばれた例もあるものの、「トランスジェンダーの人々が社会や政治に十分に参加しているとはまったく言えない」という。
クレルモンフェランで診療所を開く婦人科医モード・カリンティ氏は、訪れる多くの患者が中部の人口の少ない地域から来ていると語る。
地方に暮らすトランスジェンダーの人々は、医療へのアクセスだけでなく、「地域社会の中での孤立や拒絶」にも直面していると話した。
ル・コレ氏によると、地方には支援団体もロールモデルも不足しており、学校も「多くの遅れに向き合う必要がある」とされる。
さらに、2022年のフランス保健省の報告書では、地方で性別適合手術を受けるのは今も難しく、「2〜5年もの長い順番待ちが必要で、性別適合療法を受ける機会自体も限られており、地域によってばらつきがある」と指摘されている。
トランスジェンダー男性のアイザック・ドゥーエさんは、「自分が育った場所には診療所しかなく、それも毎日は受け付けていなかった」と語った。手術を受けるためには、片道2時間かけてリヨンまで通わなければならなかったという。