【6月4日 AFP】ナイジェリア北西部ソコト州の農村がバイクに乗った武装犯罪集団による3回の襲撃を受け、少なくとも37人が殺害された。治安報告書および住民への取材で明らかになった。

AFPが閲覧した国連向けの治安報告書によると、「盗賊団(バンディッツ)」とみられるバイクに乗った武装集団はまず5月31日、ツテリア地区のダングルビ村を襲撃して少なくとも17人を殺害し、商店を略奪した。

地元の役人が3日にAFPに語ったところによると、武装集団は2日早朝に同村へ舞い戻り、1回目の襲撃で死亡した17人の葬儀に参列していた遺族や村人をさらに20人以上殺害した。

報告書によると、2回目の襲撃の被害者は1回目の襲撃の後、家畜小屋に避難していたという。

バンディッツは長年にわたり身代金目的の拉致や家畜泥棒を繰り返し、ナイジェリア北部および中部を恐怖に陥れている。村々を襲っては、住民を拉致・殺害するほか、民家を略奪して放火するなど蛮行の限りを尽くしている。

2回の襲撃で兄弟とおじを亡くした村議会議員のダルハトゥ・ダングルビ氏は、「賊どもは、5月31日の襲撃で殺害された17人の葬儀の参列者に向けて、容赦なく発砲した」とAFPに語った。

同氏によると、武装集団は2日深夜に3回目の襲撃を実行し、「村ごと焼き尽くした」。多くの負傷者も出ているという。

武装集団は1回目の襲撃後、引き際に近隣の2つの村から複数の住民を拉致し、身代金代わりにガソリンを要求した。

だが報告書によると、拉致された村人たちは数時間後、激しい雷雨に乗じて脱出に成功したという。

治安報告書によると、武装集団は、バンディッツの根城として知られるザムファラ州バゲガ村にある拠点からやって来たとみられている。

近隣のビサマ村の住民ブベ・アブドゥラヒさんは、この地域では過去にも武装集団による襲撃があったが、今回の襲撃は「前代未聞の規模だ」と語った。

アブドゥラヒさんによると、5月31日に殺害された17人のうち5人は、イスラム教の祝祭「イード・アル・アドハー(犠牲祭)」のために親族の家を訪れていた。さらに、武装集団は近くの放牧地から「家畜数百頭」を盗み去ったという。

国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは2日に声明を発表し、今回の襲撃事件は「武装集団による容赦ない攻撃から地域社会を守ることに当局が失敗し続けていることを浮き彫りにするものだ」と非難した。

同団体は犠牲者のための正義執行を求めるとともに、繰り返される襲撃が農業を台無しにし、「数千人もの人々」の生計を脅かしていると警告した。(c)AFP