【6月3日 AFP】アルバニアで2日、ドナルド・トランプ米大統領の娘婿であるジャレッド・クシュナー氏との関連が取り沙汰されている臨海部での複合型リゾート開発計画に反対する数千人規模の抗議デモが行われた。

デモ参加者らは「プロジェクトを中止せよ」とシュプレヒコールを上げ、「アルバニアは売り物ではない」「イヴァンカ(クシュナー氏の妻でトランプ氏の長女イヴァンカ氏のこと)、帰れ」などと書かれた横断幕を掲げ、環境破壊や汚職が懸念される同プロジェクトを阻止するよう政府に要求した。

プロジェクトには、アドリア海に浮かぶ無人島サザン島や、南部ズベルネツに位置するヴョサ・ナルタ保護景観地域でのホテル複合施設の建設が含まれている。

汚職・組織犯罪対策特別検察庁は2日、土地所有権の取得および投資家への売却に充てられた資金について、捜査を開始したことを明らかにした。

首都ティラナで行われた今回のデモに先立ち、5月30日にズベルネツで最初のデモが開かれた。そこでは環境活動家を含む数十人が、ビーチへの立ち入りを禁止するために有刺鉄線が設置されたことに抗議した。

その際に警備員がデモ隊を攻撃して数人を負傷させたのを受け、当局は警察官複数人を停職処分にしたほか、民間警備会社2社の認可を取り消した。

現時点で、有刺鉄線で囲まれた土地がクシュナー氏に関連する企業によって買収されたかどうかは確認できていないが、クシュナー氏は2年前、アルバニアにおける開発プロジェクトの計画を提示していた。

その計画によると、クシュナー氏はかつて共産主義政権の秘密軍事基地であったサザン島を、推定14億ユーロ(約2600億円)規模の開発プロジェクトによってラグジュアリーな観光地に変貌させるとともに、ズベルネツに高級ホテルを建設する計画を示していた。

今年1月には、約40の環境保護団体が生物多様性への脅威を理由に、このリゾート計画の中止を求めた。

社会党のエディ・ラマ首相は2日、デモ隊に対し、解決策を話し合おうと呼び掛け、20人ほどの代表を選ぶよう求めた。

だが、デモ隊は話し合いの提案を拒否し、3日に再びデモを行うと発表した。(c)AFP