【5月13日 AFP】米国の主要プロスポーツリーグで初めて同性愛者であることを公表した元NBAの選手、ジェイソン・コリンズ氏が死去した。膠芽腫(グリオ―マ)を患っていたと家族が12日、発表した。47歳だった。

コリンズ氏の家族は「私たちの愛する夫、息子、兄弟、そして叔父であるジェイソン・コリンズが、膠芽腫との勇敢な闘いの末に亡くなった。これを伝えるのは非常に心が痛む」とリーグを通じて発表された声明で述べた。

また「ジェイソンは予期せぬ形で多くの人の人生を変え、彼を知るすべての人々や遠くから彼を敬愛する人々にとってのインスピレーションだった」とし、「過去8か月間にわたる愛と祈りが溢れる支援、そしてジェイソンが受けた素晴らしい医療ケアに感謝している。とてもさみしい」と続けた。

コリンズ氏は、2025年9月に脳腫瘍の治療を受けていることを公表。その後12月に悪性の膠芽腫と診断され、進行が速いことをESPNに明らかにしていた。

コリンズ氏は13年間のNBAキャリアを経て、2014年に引退した。その間、ニュージャージー/ブルックリン・ネッツ、メンフィス・グリズリーズ、ミネソタ・ティンバーウルブズ、アトランタ・ホークス、ボストン・セルティックスでプレーした。

2013年のスポーツ・イラストレイテッド誌で同性愛者であることを公表し、その翌年にネッツで22試合に出場した。

「公表したとき、オプラ・ウィンフリー氏とバラク・オバマ大統領から立て続けに電話がかかってきた」「オバマ大統領は『おめでとう。今日あなたがしたことは、あなたが一生会うことのないかもしれない誰かにポジティブな影響を与えるだろう』と言われた」と、コリンズ氏はESPNのインタビューで当時を振り返っていた。

脳腫瘍と診断されたことを公表したのは、同じような状況にいる人を助けることができればいいと思ったためと話していた。

NBAコミッショナーのアダム・シルバー氏は追悼のメッセージで「ジェイソン・コリンズが与えた影響と功績は、バスケットボールの枠を大きく超えるものだった。彼はNBA、WNBA、そしてスポーツ界全体を、次世代にとってより包括的で、誰もが温かく迎え入れられる場所へと変える手助けをしてくれた」と称賛。

「ジェイソンは障壁を打ち破っただけでなく、彼の人生を定義し、多くの人々に触れた優しさと人間性でも記憶されるだろう。NBAを代表して、ジェイソンの夫ブルンソン氏と彼の家族、友人、そしてリーグ全体の同僚に心からの哀悼の意を表する」と述べた。(c)AFP