【5月11日 AFP】イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、米国とイスラエルの対イラン作戦が終わったとみなされるためには、イランの濃縮ウランが国外に「持ち出される必要がある」と語った。同氏のインタビューが10日、放送された。

「終わっていない。なぜなら、イランから持ち出されなければならない核物質、すなわち濃縮ウランがまだ存在するからだ。解体されなければならない濃縮施設もまだ存在する」と米CBSニュースで10日に放送された「60ミニッツ」のインタビューでネタニヤフ氏は述べた。

ウランを国外に移動させる方法については「イランに入って、それを取り出す」と述べたネタニヤフ氏。「軍事的手段については話さないが、ドナルド・トランプ米大統領も同様の考えだ」とした。

しかし、これはトランプ氏の公的な立場とは異なっている。米国内では、イラン作戦の終結への圧力が増すなか、トランプ氏はイランの核開発計画は封じ込められていると主張している。

トランプ氏の別のインタビューも10日に放送された。この中でトランプ氏は、イランが「軍事的に敗北した」と述べ、ウランは「望むタイミングでいつでも」除去できると主張した。このインタビューは、事前に収録されたものとみられる。

CBSに対しネタニヤフ氏は、ウランの除去ではイランとの合意を望ましいとし、「物理的には可能だと思う。それは問題ではない。ただ、合意があり、それを取り出せるのであれば、それが最善の方法だ」と続けた。

その一方で、軍事的選択肢やそのタイムテーブルについてはここでは話さないと述べた。

■達成されていない他の目標

ウラン備蓄問題が未解決であること以外にも、まだ達成されていない他のいくつかの目標があるとネタニヤフ氏は述べた。

「イランが支援する代理勢力はまだ存在するし、弾道ミサイルの生産も継続したがっている。われわれはかなりの部分を弱体化させたが、脅威はまだ存在し、やるべき仕事がある」

ネタニヤフ氏はさらに、中国によるイラン支援について知っていたことを認めた。

「中国は(イランを)ある程度支援しており、ミサイル製造のための部品提供を行っている」と指摘。「しかし、それ以上は言えない」とした。

他方で、イラン政権の転覆により「ヒズボラの終焉」がもたらされる可能性については楽観視しているとし、「イランが築き上げたテロ代理ネットワークは、イラン政権が崩壊すれば終わる」とし、ハマスやフーシ派についても同様だとした。

ネタニヤフ氏は、イラン政権の崩壊は可能性だと話す。しかし、その保証は「ない」とし、イラン及びその代理勢力の崩壊を予測することはなかった。(c)AFP