【5月10日 AFP】イラン・カーグ島沖の広い範囲に油膜が広がっているのが見つかった問題で、環境団体は9日、衛星画像では油膜の範囲が「大幅に縮小」している様子が見て取れると述べた。カーグ島にある主要積み出し拠点から石油が流出した可能性が指摘されている。

紛争・環境の問題を監視する英国のNGO「Conflict and Environment Observatory」はAFPに対し、現時点では「流出の原因と発生源は不明のままであり、利用可能な画像だけでは断定できない」としているが、同NGOのレオン・モアランド氏は「(欧州宇宙機関 の)コペルニクス・データ・スペース・ブラウザの画像分析に基づくと、流出しているのは石油のように見える」と述べた。

また「9日のコペルニクス画像では、最初に確認された6日の画像と比べ、その規模が「大幅に減少」していることが示されているようだ」とした。

モアランド氏は、「島周辺では、新たに流出が起きていることを示す明確な形跡はないが、すでに流出した石油が南方に移動しているのはまだ観測できる」と述べた。同機構は、流出した石油は約44平方キロメートルに広がっていると推定している。

一方で、石油の流出を監視する「Orbital EOS」は、流出は7日時点で52平方キロメートル以上に及んでいるように見えると、米紙ニューヨーク・タイムズに述べていた。

海上に広がった油膜について、米フォックス・ニュースを含む一部のメディア報道では、米海軍によるイランの港湾封鎖により、同国の原油輸出または貯蔵能力に影響が出ている可能性が示唆された。

その一方で、イラン議会エネルギー委員会のムーサ・アフマディ委員長は9日、貯蔵能力の逼迫によりイランの施設から石油が流出していることを確認する公式報告は「今のところない」とし、「国内の様々な油田での生産は問題なく続いている」とISNA通信に述べた。(c)AFP