イスラエルが停戦後最大規模の空爆、レバノン南部で少なくとも9人死亡
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【5月10日 AFP】イスラエルは9日、レバノン各地で空爆を実施し、当局によれば南部で少なくとも9人が死亡した。レバノンの親イラン民兵組織ヒズボラの従来の拠点から離れた、ベイルート近郊の高速道路も攻撃の標的となった。
イスラエルとレバノンとの間で3週間前に停戦が始まって以降、今回の攻撃は最も激しい部類に入る。しかしながら、停戦は日々の砲撃の応酬をほとんど止めることができておらず、そのほとんどはレバノン南部で発生している。
国営レバノン通信(NNA)は、南部各地でイスラエルの空爆があったと報じた。
同国保健省は、サクサキエ村での空爆により「少女を含む7人の殉教者が出て、子ども3人を含む15人が負傷した」と発表した。
イスラエル軍は、サクサキエで「軍事目的に使用されていた建物内で活動していたヒズボラのテロリストを攻撃した」と述べ、「建物内で無関係の民間人に被害が出たとの報告を把握している。事件の詳細は調査している」と続けた。
さらに保健省は、ナバティエ市で別の攻撃があり、「シリア人男性とその12歳の娘」を乗せたバイクを直撃したと報告した。
「最初の攻撃地点から離れることに成功した後、無人機が2度目の攻撃を行い、父親が死亡した」と同省は述べ、さらに無人機は「3度目の攻撃で少女を直接狙った」と付け加えた。少女は手術を受けているという。
また、ベディアスでは空爆により1人が死亡し、子ども6人と女性2人を含む13人が負傷している。
イスラエル軍は、ヒズボラに対して「強力に」行動するとして、九つの村の住民に避難を呼びかけていたが、今回死者が出た2地点についてはいずれも警告の対象地域には含まれていなかった。
またNNAは、「イスラエルの敵がサーディヤートの高速道路に2回の空爆を行った」と報じた。サーディヤートはベイルートの南約20キロに位置し、ヒズボラが伝統的に影響力を持つ地域の外にある。
一方でヒズボラはこの日、継続するイスラエルの攻撃に対する報復として、イスラエル北部の部隊を少なくとも2度にわたり無人機(ドローン)で攻撃したと発表。イスラエル軍は、複数の爆発物搭載無人機が領内に飛来し、そのうちの1件で予備役兵1人が重傷、2人が中等傷を負ったと述べた。(c)AFP