【5月9日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領(79)が2024年の暗殺未遂事件を生き延び拳を突き上げる姿を描いた金箔張りの銅像「ドン・コロッサス」が6日、南部フロリダ州マイアミ近郊のゴルフリゾート施設「トランプ・ナショナル・ドラル・ゴルフクラブ」で公開された。だが、この物議を醸す像の除幕式を執り行った牧師は8日、これは決して崇拝すべき「金の子牛」ではないと強調した。

金の子牛とは、旧約聖書でモーセがシナイ山で十戒を授かっている間にふもとのイスラエルの民が拝んだもの。モーセはこの偶像崇拝に激怒した。

暗号資産(仮想通貨)起業家やトランプ氏の支持者によって資金提供された高さ約4.6メートルの銅像は、トランプ氏お気に入りのスタイルである金箔で覆われている。制作者への支払いが遅延していたため、その行方は不透明だった。

除幕式を執り行ったトランプ氏の盟友でテレビ伝道師のマーク・バーンズ氏は、十戒で明確に禁じられている偶像崇拝だとの批判を先回りして否定しようとした。

バーンズ氏は6日夜、X(旧ツイッター)で、「はっきり言っておく。これは金の子牛ではない」「この像は崇拝のためのものではない。敬意を表すためのものだ」と主張。

「これは生命の祝福であり、不屈の精神、自由、愛国心、勇気、そして米国のために戦い続ける意志の力強い象徴だ」と付け加えた。

だが、多くの人々は納得しなかったようで、バーンズ氏は8日に改めて金のトランプ像は金の子牛ではないと主張した。

バーンズ氏は、「6000人以上の愛国者によって制作が実現したこの美しい像を、一部の人々が即座に金の子牛や偶像崇拝になぞらえたことに驚いている」と投稿。

「はっきりさせておきたい。私たちは主イエス・キリストのみを崇拝する」「敬意は崇拝ではない。尊敬は偶像崇拝ではない」と強調した。

トランプ氏の支持者の多くが示す熱狂的な支持は長年、カルト的な崇拝だとの批判されてきた。

2024年6月の暗殺未遂事件で耳の負傷だけで済んだこと、そして他の数々の暗殺未遂事件も未遂に終わっていることは、神の介入の証しだと考える人もいる。

バーンズ氏は最初の投稿で金のトランプ像について、「トランプ大統領の命を救った神の御手を思い出させてくれる」「私たちは、彼(トランプ氏)を守護し、一度ならず幾度となく命を救ってくださった神に感謝する」と記した。

像の制作者であるアラン・コトリル氏は8日、AFPに対し、数か月にわたる遅延を経て、2週間前にようやく支払いを受けたと語った。

コトリル氏は「支払いの翌日、フロリダに像を設置した」「ちなみに、除幕式には招待されなかった」と述べた。(c)AFP