■「殺されるべき」

「いつかこうなると言われていた」と話すのは、教区民のピエールさん(30)だ。今回の事件については「驚いていない」とし、通行人が止めに入らなければ死者が出ていた可能性もあったと続けた。

また、修道女が襲われたのと同じ日、スーパーマーケットにいた知り合いの司祭が見知らぬ男から暴言を吐かれたことにも触れ、司祭の前で急に立ち止まった男が、自身の息子に向かって「彼は殺されるべきだ」とヘブライ語で言っていたと説明した。

ピエールさんは、「何も対策が取られなければ、実際に誰かがその行動に出るだろう」と表情を曇らせた。

4月28日の襲撃事件は、エルサレム旧市街の外、マリア永眠教会のすぐ近くで起きた。

遠くから事件を目撃したというイスラエル人の若者は、加害者は「狂人」のようだったと述べ、イスラエルのメディアも精神疾患既往歴のある極右活動家だった報じた。

ユダヤ教指導者のウリエル・レビソン氏(28)は、こうした事件が日常化していることに「大きな衝撃を受けている」とし、「神の助けがあれば、ここで起きる最後の事件になるだろう」と付け加えた。

しかし、日曜礼拝を終えて教会を後にする信者たちは、イスラエル当局からの断固とした対応が必要と話し、国内で増え続ける「至上主義的」な言説、特に政府高官の言動は問題だと指摘した。

信者たちはまた、親イラン民兵組織ヒズボラとの戦闘が行われているレバノン南部で、イスラエル兵がキリスト像を破壊する様子を捉えた動画が拡散したことにも触れ、不安を隠せない様子を見せた。

それでもカテル司祭は「恐怖の中で生きることを拒否する」と述べている。

「私は修道服を着て旧市街に行き続ける」とし、特定の地域を避けることはあるが、「全体的には習慣を変えていない」と続けた。(c)AFP