【4月17日 AFP】ブラジルの左派ルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバ大統領(80)は、16日に公開されたスペインの全国紙パイスのインタビューでドナルド・トランプ米大統領(79)を批判し、同氏に他国を脅迫する「権利はない」と述べた。

トランプ氏が今月、イランがエネルギー輸送の要衝ホルムズ海峡を開放しなければ「イランの文明全体が滅びる」と脅迫したことを受けた発言。

ルラ氏はパイスに対し、「トランプ氏に朝起きて他国を脅迫する権利はない」と述べ、米合衆国憲法が戦争と外交政策に関する権限を議会と大統領に分割している点を指摘した。

ルラ氏は、「強力な指導者たちが平和維持においてより大きな責任を負うことが不可欠だ」と付け加えた。

ルラ氏とトランプ氏は、多国間主義、国際貿易、気候変動対策など、さまざまな問題で対立している。

昨年、両首脳が会談したことで緊張が緩和され関税が引き下げられたが、両国関係は依然として緊張状態にある。

ルラ氏は、国連安全保障理事会の改革を改めて訴え、常任理事国5か国が持つ拒否権の廃止や、常任理事国を拡大しアフリカおよび中南米諸国を含めることを提案。

「国連の信頼性を高めるには、そのあり方を再定義する必要がある。さもなければ、トランプ大統領の言う通りになる」と述べた。第2次世界大戦後の国連を中心とする国際政治システムはもはや機能していないというトランプ氏による批判を指したものだ。

ルラ氏は、スペイン訪問を前にパイスの取材に応じた。スペインでは、ペドロ・サンチェス首相と会談し、プログレッシブ(進歩派)と呼ばれる急進左派の指導者によるフォーラムに出席する予定だ。

18日にバルセロナで開催されるこのフォーラムには、メキシコのクラウディア・シェインバウム大統領や南アフリカのシリル・ラマポーザ大統領も出席する。(c)AFP