韓国経済にスタグフレーション懸念…ウォン安と原油高が同時進行
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【04月15日 KOREA WAVE】米国とイランの終戦協議が決裂し、ウォン安が再び進行している。ドル・ウォン相場は1500ウォン台が現実味を帯び、原油価格の上昇と相まってスタグフレーションへの警戒が強まっている。
ソウル外国為替市場では、ドル・ウォン相場が一時1490ウォン台後半まで下落し、終値は1489.2ウォンとなった。協議決裂の影響が市場に反映された形だ。
今回の協議はパキスタンのイスラマバードで約21時間にわたり続いたが、核問題やホルムズ海峡の管理、戦争賠償などを巡る対立が解消されず決裂した。米側は核放棄の確約を求め、イラン側は過度な要求だとして反発した。
トランプ大統領はその後、ホルムズ海峡を通過する船舶の封鎖を示唆し、中東情勢の緊張が再び高まる可能性が指摘されている。
専門家は「1500ウォン台はあり得る」としつつも、直近のウォン安の1530ウォン台まで急騰する可能性は限定的との見方を示している。一方で、情勢次第では変動の大きい相場が続くと予想されている。
さらに原油価格も上昇し、WTIは1バレル=100ドル台を再び突破した。エネルギー輸入依存度が高い韓国経済にとって、コスト増加や輸出競争力の低下につながる懸念が広がっている。
フランスの投資銀行ナティクシスは、韓国の2026年の成長率見通しを従来の1.8%から1.0%へ大幅に引き下げた。消費者物価上昇率は4%台に達する可能性があるとも指摘している。
また「中央銀行が対応しづらいスタグフレーション環境に直面する」と分析し、金利引き下げ局面の終了や将来的な利上げの可能性にも言及した。
韓国銀行も物価上昇率が従来予測を大きく上回る可能性を示しており、為替と原油価格の同時上昇が今後の経済に重い負担となる見通しだ。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News