シーメンスのCEO、中国AIの力強いイノベーション活力を高く評価
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【4月20日 東方新報】「中国は新たな人工知能(AI)の発展において、強力なイノベーションの活力を顕示している」、ドイツの国際的な大手総合電機メーカー「シーメンス(Siemens)」の代表取締役社長兼CEOのローランド・ブッシュ(Roland Busch)氏は、このほどCNSのインタビューに応じ、中国進出から150年余りを経た同社が「中国との協力をさらに深化させる新たな領域を開拓した」との見解を示した。
毎年春の訪中は、同氏にとってほぼ恒例となっている。今年のスケジュールは特に過密で、3月に開催された「中国発展ハイレベルフォーラム」に出席しただけでなく、やはり3月に北京で開催された初の「シーメンス・テクノロジー大会」にも参加した。
「中国はシーメンスにとって重要な市場であるだけでなく、世界有数のイノベーション拠点の一つでもある」、ブッシュ氏はこう述べて「中国の厚みのある産業基盤、開放的なイノベーションエコシステム、そして広大な応用市場は、産業用AIの発展に良好な条件を提供している。特に新技術の大規模な応用において中国が示すスピードは、シーメンスなどの世界的なテクノロジー企業と現地パートナーとの協力の深化に大きな機会を創出している」と強調した。
彼はその例として「シーメンス成都デジタル工場」を挙げた。そこでは品質検査や産業廃棄物処理など100近いAIアプリケーションが多くの現場で導入され、効率性と持続可能性の向上に顕著な成果を上げていると紹介した。そして「シーメンスは中国の協力パートナーと共に、産業分野におけるAIの巨大な可能性をさらに引き出すことができる」との確信を示した。同社初の北京での旗艦的テクノロジー大会の開催は、このような確信に基づいたものだった。今回の大会には、産業界のリーダー、技術分野の先駆者、開発者など1500人以上が参加し、産業用AI、デジタルツイン、スマート製造、フィジカルAI、AIコンピューティングなどの重要分野に焦点を当てた情報交流と討議が行われた。
シーメンス社は大会期間中に、スマート製造オートメーション、モーションコントロール、産業用ネットワーク接続、配電とスマート管理ビルディングなど多岐にわたる分野で、現地開発による新製品26点を発表した。同社は「イノベーションの原動力で産業の変革と高度化を推進し、中国市場に根差しながらも、より広範な市場へと展開していく」という考えを示している。
より大きな視点で見ると、イノベーションは今後5年間のドイツと中国の協力における重要な接点にもなっている。今年2月、ドイツのメルツ首相が中国を訪問した際には、30名近いドイツ経済界の代表からなるハイレベル代表团を率いて、浙江省(Zhejiang)杭州市(Hangzhou)で中国のロボット企業を視察した。
ブッシュ氏は「中国は高水準の対外開放を拡大し、外資系企業のビジネス環境を持続的に最適化しており、これは世界のビジネス界にとって前向きなシグナルとなっている」と述べた。そして「第15次五か年計画(2026-2030)」期の中国を見据え「開放的な政策環境、力強いイノベーションの原動力、そして豊富な人材資源は、ドイツ企業が中国での協力を深化させ、成長を実現するための重要な機会を生み出している」と強調した。
同氏は「ドイツ企業は長年にわたり中国の産業エコシステムの重要な構成要素であり、今後も中国の経済発展に貢献していく。また、より多くの中国企業がドイツに投資し、ドイツの産業エコシステムの一部となることを期待している」と述べ、「気候テクノロジー、産業用AI、持続可能な開発などの分野で、両国は協力をさらに深める大きな可能性を有している」との見方を示した。
現在、世界のサプライチェーンが再構築の局面にある中で、ブッシュ氏は「中国は依然として世界の産業エコシステムにおける重要な基盤であり、中国の強固な製造基盤、活力ある市場、質の高い人材が、中国をイノベーションと生産の重要なハブにしている」と強調し、「そしてシーメンス自体も中国の産業エコシステムの一部である」と語った。
(c)東方新報/AFPBB News