【3月29日 AFP】1月の奇襲作戦で米軍に拘束されたベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領夫妻は28日、勾留後初めてX(旧ツイッター)にメッセージを投稿し、「不屈」で「平穏」な心境であると明かした。

マドゥロ氏とシリア・フローレス夫人は、カラカスの大統領府で米軍特殊部隊によって拘束されて以降、約3か月にわたりニューヨーク・ブルックリンの刑事施設に収容されている。これまではインターネットや新聞へのアクセスが制限されていると報じられていた。

マドゥロ氏のメッセージには、「われわれは健やかであり、不屈かつ平穏な心境で、常に祈りを捧げている」と書かれていた。本人に代わって実際に投稿を行った人物については明らかになっていない。

メッセージにはさらに「皆さんからの連絡やメッセージ、メール、手紙、そして祈りを受け取っている。愛に満ちた言葉や励まし、支持の表明の一つ一つがわれわれの魂を満たし、精神的な支えとなっている」とつづられていた。

ベネズエラ政府に近い関係者がAFPに語ったところによると、不衛生な環境で知られるブルックリン連邦拘置所でマドゥロ氏は、日々聖書を読んでいるといい、収容者の一部からは「大統領」と呼ばれているという。また、家族や弁護士との電話は1回につき最大15分に制限されているとされる。

息子のニコラス・マドゥロ・ゲラ氏も、父親は健康で落ち着いており、拘置所内で運動もしていると公に述べている。自身を「捕虜」だと言うマドゥロ氏の発言は、1月5日にニューヨークで罪状認否が行われて以来となった。

投稿では、「困難な時期にあっても団結を維持し、国内外で愛と連帯を示し続ける国民の力に深い敬意を抱いている」とも述べられていた。

2013年からベネズエラを率いたマドゥロ氏は「麻薬テロ」共謀、コカイン密輸共謀、機関銃および破壊装置の所持・共謀の罪について無罪を主張している。

現在、2018年から副大統領を務めていたデルシー・ロドリゲス氏が、崩壊状態にある同国の経済の立て直しに当たっている。すでに、米国の要求に沿って石油・鉱物資源の規制改革を断行している。(c)AFP