【3月9日 AFP】ベルギー東部リエージュで9日未明、ユダヤ教礼拝所(シナゴーグ)で爆発が発生した。ベルギー連邦検察庁(組織犯罪・テロ担当)は、「テロ事件」の可能性も視野に捜査を開始した。地元リエージュのウィリー・ドゥメイヤー市長は、特定の集団を狙った「反ユダヤ主義的な行為」として強く非難した。

地元警察の声明によると、爆発は午前4時(日本時間正午)ごろ、シナゴーグの正面で発生した。向かい側の建物の窓ガラスが割れるなどの「物的被害」が出たが、負傷者は報告されていない。

現場には規制線が張られ、連邦警察による現場検証が行われている。仏語系公営放送RTBFによると、ドゥメイヤー市長は「これは意図的かつ組織的な犯行だ。この反ユダヤ主義的な行為を最大限の言葉で非難する」と表明。「国外の紛争をわれわれの街に持ち込むことは許されない」と述べ、中東情勢などの影響が波及することに強い警戒感を示した。

被害を受けたシナゴーグは1899年に建設され、リエージュのユダヤ人コミュニティーの歴史を伝える博物館としての役割も果たしている。(c)AFP