米国は湾岸諸国とウクライナに十分な防空ミサイルを供給できない 欧州委員
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【3月7日 AFP】欧州連合(EU)欧州委員会のアンドリウス・クビリウス委員(防衛・宇宙担当)は6日、米国は湾岸諸国とウクライナに対し、自衛に必要なミサイルを十分に供給できる状況にないとの見解を示した。
クビリウス氏はポーランドの首都ワルシャワで、「イラン危機の後、欧州にとって防空ミサイルと弾道弾迎撃ミサイルの生産能力強化がより一層急務となったことは明らかだ」「米国は、湾岸諸国、米軍、そしてウクライナのいずれに対しても、こうしたミサイルを十分に供給することは到底できないだろう」と述べた。
さらに、欧州はミサイル防衛システムの開発において「大きな課題」に直面しているとして、ウクライナのニーズは「膨大」だと指摘。
ウクライナは「冬季だけで」パトリオット防空システムのPAC-2迎撃ミサイルとPAC-3迎撃ミサイルを約700発必要としており、これは「米国のメーカーが1年間に生産できるミサイルの数とほぼ同じだ」と述べた。
クビリウス氏は、ポーランドのブワディスワフ・コシニャクカミシュ国防相との共同記者会見で、「(欧州の)状況は極めて危機的だ」と強調。「ミサイル生産能力を極めて迅速かつ緊急に強化しなければならないことは明らかだ」と訴えた。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は最近、中東における米国の同盟諸国に対し、ウクライナの迎撃用無人機と中東諸国のパトリオットミサイルを交換することを提案。ウクライナ製の迎撃用無人機があれば、イランの無人機攻撃に対する防衛能力を向上させられるとアピールした。(c)AFP