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【03月07日 KOREA WAVE】韓国製の中距離地対空ミサイルシステム「天弓Ⅱ(M-SAM2)」が中東での実戦で高い迎撃成功率を示し、韓国防衛産業の輸出拡大につながるとの期待が高まっている。

防衛産業関係者や現地メディアによると、最近の中東衝突の過程でアラブ首長国連邦(UAE)軍が運用する天弓Ⅱがイラン側のミサイル迎撃作戦に投入された。軍事専門家は、弾道ミサイルやドローンに対して90%以上の迎撃成功率を記録したと評価している。

天弓Ⅱは韓国が開発した中距離防空システムで、米国のパトリオットに相当する装備として「韓国版パトリオット」とも呼ばれる。今回の実戦で性能が確認されたことで、中東地域での需要拡大が予想されている。

同システムはすでに中東で大型契約を結んでいる。2022年にはUAEと約4兆1000億ウォン(約4510億円)、2023年にはサウジアラビアと約4兆3000億ウォン(約4730億円)、2024年にはイラクと約3兆7000億ウォン(約4070億円)の契約が成立した。

専門家は、地政学的緊張の高まりに加え、比較的低コストで納期が早いという天弓Ⅱの特徴が中東での需要をさらに押し上げるとみている。

英紙ガーディアンは今回の戦争について、ドローンやミサイルと、それを迎撃する防空ミサイルの「消耗戦」の様相を帯びていると分析している。

証券会社ハナ証券は最近の報告書で「天弓Ⅱは価格競争力と迅速な納入能力を備えた中層防空システムであり、高価で供給制約が大きい米国のパトリオットを補完できる」と評価した。迎撃ミサイルの単価もパトリオットの半分以下とされる。

中東地域では安全保障不安の高まりに伴い防衛需要が拡大しており、韓国企業にとって新たな輸出機会になるとの見方も出ている。サウジアラビア、UAE、カタールなど主要6カ国が進める軍事力近代化事業の規模は約687億ドル(約10兆3050億円)と推定される。

韓国政府も中東との防衛協力を強化する方針だ。イ・ジェミョン(李在明)大統領は最近UAEを訪問し、150億ドル(約2兆2500億円)規模の防衛協力拡大を推進することで合意した。

業界では、UAEとの協力がサウジアラビアなど周辺国へ広がる可能性にも注目が集まっている。

防衛産業関係者は「天弓Ⅱの実戦運用は韓国防空システムの信頼性を高める契機になる」とし、「中東諸国が防空体制を強化する中、韓国防衛産業に新たな輸出機会が生まれる可能性が高い」と述べた。

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