韓国が試験市場に…中国発ウェアラブルロボット参入と40%超成長市場の行方
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【03月01日 KOREA WAVE】「まるでロボットを身に着けているみたい」。登山系ユーチューバーがこう語ったのは、AI搭載のウェアラブル外骨格ロボット「Hypershell」を体験した際の感想だ。歩行の流れに合わせて自然に力を補助する感覚が印象的だったという。
中国・深圳のロボットスタートアップ「極殻科技(Hypershell、ハイパーシェル)」は24日、韓国のロボット専門企業「VD robotics(VDロボティクス)」と提携し、アウトドア向けウェアラブルロボット「HypershellXシリーズ」(ウルトラ、カーボン、プロ、ゴーの4モデル)を韓国で発売した。VD roboticsが国内独占販売を担う。
Hypershellは腰から太ももにかけて装着する外骨格型ロボットで、9つの関節と14のセンサーを備え、AIが利用者の動きをリアルタイムで分析し補助する。装着は腰ベルトと両脚のモジュールを固定するだけで完了し、専用アプリに身長や体重を入力すれば最適な設定が自動で提示される。
実際に歩行モードで歩くと、脚を軽く前に押し出す感覚があり、負担が軽減される。走り出すと出力が瞬時に高まり、より強い推進力を感じた。階段を上る際は少ない力で足が前に出る一方、下りでは脚を支えるように制御し、膝への衝撃を和らげる設計だ。
同社によると、最大出力は上位モデルで1000ワット。一般的な外骨格製品(約400ワット)より高出力に設計されている。高齢者や医療用途ではなく、20~30代のアウトドア愛好者を主なターゲットに据える。
市場調査会社フォーチュン・ビジネス・インサイツによると、世界のウェアラブルロボット市場は2025年の約35億米ドル(約5250億円)から2034年には約642億米ドル(約9兆6300億円)へと拡大する見通しで、年平均成長率は40%を超えるとされる。ヒューマノイドロボットの普及とともに、「ロボットを着る」市場も急成長が見込まれている。
韓国はロボット導入密度が世界最高水準とされ、新技術の試験市場としても注目される。同社は国内市場で60%以上のシェア獲得を目標に掲げ、今後3年間で約2万台の販売を見込む。将来的には膝や足首に特化したモデルの投入も計画している。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News