英労働党の牙城崩れる、補欠選で左派・緑の党が議席奪取
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■移民政策
労働党のアンナ・ターリー委員長は、今回の選挙結果を「明らかに失望させるものだ」としながらも、新興政党は「怒りと安易な答え」しか提示していないと主張した。
スターマー氏は在任期間の大半を、欧州連合(EU)懐疑派の扇動家ナイジェル・ファラージ党首率いるリフォームUK(世論調査の政党支持率で首位に立つ)に、労働党の移民に関する政策や発言を厳格化することで対抗してきた。
だが、こうした姿勢を嫌う左派支持層や若者が離れ、カリスマ性のあるザック・ポランスキー率いる緑の党に流れている。ポランスキー氏は、米ニューヨークのゾーラン・マムダニ市長に似ていると言われることもある。
ベテラン世論調査員のジョン・カーティス氏はBBCに対し、今回の結果は「キア・スターマー氏をさらに厳しい立場に追い込むだろう」と述べた。
カーティス氏はBBCへの寄稿で、今回の結果は「戦後長らく英国政治を支配してきた保守党と労働党の2大政党制が、かつてないほど弱体化していることを示している」と述べた。
スターマー氏は、マンチェスター市長として人気の高いアンディ・バーナム氏の立候補を阻止したとして、厳しい批判にさらされる可能性が高い。バーナム氏の下院議員選出馬は、労働党左派がスターマー氏に対し党首選を挑む前兆と広く見なされていた。
英国は5月にスコットランド、ウェールズ、ロンドンでの地方選を控えており、世論調査では、労働党にとって厳しい選挙となることが予想されている。
総選挙は2029年まで実施されない見込みだ。(c)AFP