人手不足をAIで突破せよ…韓国造船「デジタル造船所」で中国に挑む逆転戦略
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【02月19日 KOREA WAVE】韓国の造船業界が「デジタル造船所(スマート造船所)」への転換を加速させている。自動化設備や人工知能(AI)基盤の設計・生産システムを導入し、船主の多様な要求に応える狙いだ。
慢性的な人手不足の解消に加え、中国との技術格差を広げるためにもデジタル化は避けて通れない課題とされる。受注競争が激化する中、デジタル造船所はK造船の生存戦略として浮上している。
デジタル造船所とは、AIやIoT(モノのインターネット)、デジタルツインなど先端技術を活用し、設計・生産・保守まで全工程をデータ化・自動化するスマートシステムを指す。
業界によると、HD現代、ハンファオーシャン、サムスン重工業が中核戦略として推進している。高付加価値船種の納期競争力確保と収益性改善が目的である。
HD現代は2030年までに仮想・拡張現実(VR・AR)、ロボティクス、AIを実装した未来型造船所を構築し、生産性30%向上、工期30%短縮を目標に掲げる。
ハンファオーシャンはビッグデータを基盤に、事業所内の全組織を有機的に連結したスマートヤードを構築中だ。経験中心の伝統的生産方式から脱却し、データ主導の自動化・デジタル化を進める。
サムスン重工業は2024年から「スマートSHI第2期」に着手。ICTやIoTを基盤に設計・調達・生産の最適化を図り、原価改善とデジタル転換を推進する。
HD現代のチョン・ギソン会長は「デジタルとAI技術を融合した未来型造船所で、中国とのコスト競争力の差を縮めている」と強調し、転換を加速させる考えを示した。
市場規模も拡大傾向にある。調査会社グローバル・マーケット・インサイトによると、2026年の世界デジタル造船所市場は前年比12%増の28億ドル規模と見込まれる。年平均成長率は16.2%で、2035年には110億ドルに達するとの予測だ。現在は北米が市場を主導し、アジアが最も速い成長を示している。
業界関係者は「AIやIoTを活用すれば生産性向上と人手不足対策を同時に進められる。一部の船主はデジタルツインやリアルタイムデータ共有を契約条件に含め、品質保証や納期順守を求めている。関連市場はさらに拡大するだろう」と語った。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News