米ミネアポリス市民、トランプ政権の「嘘」にうんざり
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■「市民を恐怖に陥れる」
追悼に訪れた地域住民のスティーブン・マクラフリンさん(68)は「地域全体がこの状況にうんざりしている」と語る。
以前は検察官として働いていたというマクラフリンさんは、ドナルド・トランプ米大統領について「自らを法を超越した存在と考えているようだ」と批判し、不法移民取り締まりを軍事化したと指摘した。
また、「トランプは2016年、ニューヨーク市の五番街で人を撃っても支持を失わないと言っていた。今、目の前で起きていることは、その論理の延長上にあるものだ」とし、「政府の目的は市民を恐怖に陥れることだ。本当に恐ろしい」と付け加えた。
トランプ政権のやり方に対し、共和党内部からも反対の声が上がり始めている。こうした状況を受け、トランプ氏もこれまでの強硬姿勢を一変させ始めている。
トランプ氏はミネアポリスの民主党指導者に電話をし、ここ数週間で配備された3000人の連邦捜査官の数を減らす考えを明らかにした。
また、ナチスドイツの服装に似た長いコートを着用し、抗議デモの参加者に催涙ガスを投げつけていたと報告されている国境警備隊のグレッグ・ボビーノ司令官についても、ミネアポリスでの不法移民取り締まりの統括役から外された。
しかし、トランプ氏はICE職員のやり方を否定しておらず、またプレッティさんの死にまつわる調査についても、国土安全保障省(DHS)の下で行われることに変更はない。
こうした状況から、マクラフリンさんは「彼らに全く信頼はない」とし、「独立した調査を得るためには、人々が街に出て要求しなければならない」と述べた。
連邦捜査官の存在を知らせるためのホイッスルを首からかけていたジェイ・テイラーさん(44)も、政府のやり方に反対している市民の一人だ。
「私たちは彼らを市から追い出す。私たちは勝つ、なぜなら私たちは真実のために立ち上がっているからだ」とAFPに語った。
ここ数週間で立て続けに起きた射殺事件とそれに対する市民の怒りは、2020年春にジョージ・フロイドさんが警察官に殺害されたときの感情を想起させる。
テイラーさんは、「今は冬なので、街頭に出て抗議する人はそれほど多くない」としながら、「トランプは運が良かっただけだ」と続けた。(c)AFP/Romain FONSEGRIVES