【1月28日 AFP】米ミネソタ州ミネアポリスで連邦職員によって看護師のアレックス・プレッティさん(37)が撃たれた時、近くに住む30代女性のファビオラさんは、銃声が近くで鳴り響くのを恐怖の中で聞いていた──。

その後、ほどなくして現場の動画を繰り返し確認し、出来事の経緯をつなぎ合わせようとしたファビオラさんは「その映像を見て私は嫌悪感を覚えた」とAFPに述べた。

「どうして政府は彼を国内テロリストに仕立て上げるのか?」と憤慨した様子で語り、「何が起こったのかは明白だ。彼らは嘘をついている」と語気を強めた。

ファビオラさんは、報復を恐れてファーストネームのみを明かした。

プレッティさんは24日に移民・税関捜査局(ICE)の職員によって射殺された。同市では7日にも女性市民のレニー・グッドさん(37)がICE職員に銃撃され死亡しており、市民はこうした状況に怒りを隠せずにいる。

グッドさんが射殺された瞬間をとらえた複数の映像では、グッドさんが車を運転してその場を離れようとしている様子がうかがえる。捜査官は、運転席側のドアの近くにいたため、至近距離からグッドさんに向けて発砲したことになる。

一方、プレッティさんが銃撃された瞬間の映像では、手に武器ではなく電話を持って連邦捜査官に近づく様子が確認できる。これは、トランプ政権の当局者が事件直後に説明した内容とは異なっている。

地面に倒され、捜査官に囲まれた後でも、プレッティさんは銃を取ろうとしているようには見えない。警察は、プレッティさんが銃を所持するための許可証を持っていたことを確認している。

射殺現場近くの歩道には、プレッティさんを追悼するための花やキャンドルが数多く置かれているが、その中には「見たものを信じろ、嘘を信じるな」「トランプは殺人者だ」と書かれた、訪問者の気持ちを代弁するかのような二つのプレートが置かれていた。

ファビオラさんは「彼らは自分たちが人を狩り、殺していることを決して認めないだろう」と言い、「彼らこそが犯罪者だ」と続けた。