■中国政府が得たもの

中国は自国のエネルギー安全保障を確保するため、特定の国への依存を減らし、調達先を多様な国に分散させている。

推計によると、ベネズエラ産が中国の原油輸入量に占める割合はわずかにすぎず、2025年は4~5%だった。

中国政府は数十年にわたってベネズエラの開発プロジェクトに巨額の融資をしており、ベネズエラ産原油はその代物弁済として輸出されている。

コロンビア大学世界エネルギー政策センターによると、中国のベネズエラへの融資額は2023年までに計約600億ドル(約9兆4600億円)に達した。中国がベネズエラで抱える未払い債権は約100億ドル(約1兆5800億円)に上る。

ユーラシア・グループの中国担当ディレクター、ダン・ワン氏はAFPの取材に対し、習近平国家主席の巨大経済圏構想「一帯一路」に言及し、「中国はベネズエラを含む中南米が一帯一路構想の重要な結節点となることを期待している」と指摘。

中国は「グローバル・サウスの結集」を目指し、ベネズエラを含む中南米の「いくつかの友好国」との関係で「大きな進展」を遂げてきたという。