手に負えない? 26年サッカーW杯北中米大会に迫る酷暑
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国際プロサッカー選手会(FIFPro)の報道担当者は、「選手の健康だけでなく、パフォーマンスに関する懸念に合わせて競技日程の計画と会場選定を調整する努力が明確に見られる」とし、「これははっきりとした成果であり、クラブW杯から学んだ教訓だ」と続けた。
FIFProは、温暖化が進む地球においては、暑さが中心的課題としてますます重要になるとしている。その中で、W杯の複数の試合は依然として「高リスク」であり、暑さ指数が28を超える場合は試合の延期を推奨している。懸念を示している試合には、ボストンやフィラデルフィア、そしてニューヨーク近郊で午後3時キックオフが予定される決勝戦が含まれる。
一方で、スタジアム内やファンゾーンの観客に対するリスクが過小評価されていると指摘する専門家もいる。
米海洋大気庁(NOAA)のクリス・フールマン南東地域センター副所長は、「リスクは存在しており、重要なのはリスクが十分に認識されていないことだ」と指摘した。
「応援していると、実際に多くの代謝熱が発せられ、心拍数が上昇する。観客は当然ながら、プロのアスリートと比較して健康状態はよくない」「熱ストレスにより健康に悪影響を及ぼす、または命を落とす可能性を高める併存疾患を多く抱えている」
十分な空気の循環と日陰、水分補給が重要だとフールマン氏は述べたが、水分補給はアルコール消費によってしばしば妨げられる。
FIFAとW杯のタスクフォースに助言を行ってきた米国立気象局(NWS)の気象学者ベンジャミン・ショット氏は、最優先事項は予防であり、現地の気候に慣れていない外国人観客への対応が大事だとの認識を示した。
クラブW杯の教訓としては、熱中症の警告を確実に理解してもらうため、多言語での情報発信が必要だという。
ショット氏は「米国を訪れる観客に対し、2か月間の気候がどうなり得るかをよりよく理解してもらうための教育が必要だというのが教訓だ」と語った。(c)AFP