ソウルの景福高校に設けられた試験会場(c)news1
ソウルの景福高校に設けられた試験会場(c)news1

【12月25日 KOREA WAVE】2026年度の韓国大学修学能力試験(修能)が「不修能(難易度の高い試験)」と評価される中、ソウル・広津(クァンジン)区から2年連続で満点者が誕生した。これにより、満点者を輩出した光南(クァンナム)高校周辺の広壮洞(クァンジンドン)一帯が、漢江北岸における新たな名門学区として注目を集め、学区プレミアムを背景としたマンション価格の上昇が続いている。

不動産業界の統計によると、2025年11月時点で広津区のマンション売買価格は同年1月比で19.2%上昇し、ソウル25区の中で城東(ソンドン)区(21.39%)、松坡(ソンパ)区(20.65%)に次いで3位の上昇率を記録した。

この上昇の背景には、光南高校を中心とした「教育環境」の強さがある。光南高校は近年、2年連続で修能満点者を輩出する快挙を成し遂げており、周辺には江南(カンナム)の有名予備校が分校を設けるなど、大規模な学園街が形成されている。

広壮洞の学区は、地下鉄5号線・クァンナル駅の3・4番出口から、2号線・江辺駅にかけて広がっており、小学校の通学区域によって「光南学区」と「陽進(ヤンジン)学区」に分かれている。漢江沿いの好立地と教育熱が重なったこのエリアでは、直近で最高価格での取引が相次いでいる。

具体的には、広渡口現代マンション(専有面積84㎡)が11月に17億6500万ウォンで取引され、最高額を更新。広壮ザイ(Xi)(158㎡)は10月に28億3000万ウォン、広壮現代5団地(84㎡)は24億ウォン、広壮極東2次(84㎡)のチョンセ(賃貸保証金)契約でも8億5000万ウォンと、それぞれ価格記録を塗り替えている。

地元の不動産仲介業者は「冬休みを前に、教育環境を求めて城東区や麻浦(マポ)区など周辺の漢江沿いエリアから移住を検討する相談が増えている。広壮洞学区への関心は、今後も価格を下支えするだろう」と語る。

一方、ソウルの「3大伝統学区」とされる江南区・大峙洞(テチドン)、陽川区・木洞(モクトン)、蘆原区・中渓洞(チュンゲドン)でも価格上昇が顕著だ。

大峙洞では、学園街に至近の「レミアン大峙パレス」(114㎡)が10月に63億ウォンで取引され過去最高値を更新。木洞でも、木洞新市街6団地(47㎡)が11月に22億ウォンで最高価格を記録した。中渓洞の学園街に隣接する「清求(チョング)3次」(84㎡)も11月に13億1000万ウォンで取引され、1月から2億ウォン以上上昇した。

専門家は、韓国の根強い教育熱が続く限り、学区を軸にした住宅需要は今後も堅調に推移すると予測している。

KB国民銀行のパク・ウォンガプ不動産首席専門委員は「ソウルのマンション人気は、子どもの教育と密接に結びついている。済州(チェジュ)の蓮洞(ヨンドン)や大邱(テグ)の汎魚洞(ポモドン)など、全国の主要学区を中心とした“教育ベルト”の存在感は今後さらに強まるだろう」と分析している。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News