カンボジア、国境近くのカジノの町をタイ軍が爆撃と発表
このニュースをシェア
【12月18日 AFP】カンボジアは18日、国境の町ポイペトをタイ軍が爆撃したと発表した。複数のカジノが集まるこの町は、両国を結ぶ主要な通過地点で、タイ人の利用客も多い。
カンボジア国防省は声明で、タイ軍が18日午前11時(日本時間午後1時)頃、「バンテイメンチェイ州ポイペトに2発の爆弾を投下した」と述べた。タイ側はポイペトへの攻撃をまだ確認していない。
タイは16日、カンボジアが陸上国境を閉鎖した後、5000~6000人の自国民がポイペトに取り残されているとしていた。
国境閉鎖についてカンボジア内務省は、「進行中の戦闘で民間人へのリスクを減らすための必要な措置」と説明し、出国を希望する人々には航空移動が選択肢として残されているとしている。
当局によると、今月再燃した両国間での戦闘により、タイでは少なくとも21人、カンボジアでは17人が死亡し、約80万人が避難を余儀なくされている。
ドナルド・トランプ米大統領は先週、両国が停戦で合意したと主張したが、タイ側はこれを否定。砲撃や戦車、無人機、戦闘機による攻撃が続いている。
両国は植民地時代に定められた約800キロの国境をめぐって対立しており、歴史的寺院の帰属問題などでの応酬が続いている。(c)AFP