■「感謝しているとは言いたくないが…」

サン・クエンティンのような更生に重点を置いた刑事施設であっても、危険がないわけではない。

同施設で職員の訓練に当たる担当者は「看護師が患者に傷つけられるような暴行事件も起きている」と述べ、「刑務所だから、それは当然のことだ」と付け加えた。

中庭の上部には狭い通路があり、不穏な兆候があれば、すぐにライフルを持った職員が駆け付けることになる。

しかし、サン・クエンティンは以前のように最高警備体制が敷かれた恐ろしい刑務所とも違う。

少なくとも映画祭の日には、収容者たちが中庭で陽気に楽器を演奏し、暴力行為は一時的に影をひそめたように感じられた。

短編映画を手掛けたペイガン受刑者は、「正直、『この刑務所にいられることに感謝している』などとは言いたくない。だが、ある意味…実際にはその通りなんだ」と話した。(c)AFP/Andrew MARSZAL