■「機会」

サン・クエンティン更生センターは州内で最も古い刑事施設だ。数十年にわたり、死刑囚を収容するための最高警備体制を整えた国内最大の刑務所だったが、州の刑務所改革を受け、今は死刑は執行されていない。

ここには更生プログラムの一環として、受刑者が新聞、ポッドキャスト、映画を制作するメディアプログラムがある。このプログラムは釈放が予定されている9割の受刑者に対して、雇用機会を得るために必要なスキルを提供することを目的としている。

昨年開始された映画祭も、受刑者にコンテンツ製作者と会う機会となっている。

映画祭創設者で劇作家兼脚本家のコリー・トーマス氏は、長年この更生センターでボランティアをしている中で、サン・クエンティンで制作される「素晴らしい作品」をどのようにしてハリウッドの仕事仲間たちに紹介できるかを模索していた。

最終的に行き着いたのは「業界関係者に見てもらうには、ここに来てもらうしかない」ということだった。

映画祭の取り組みは2年連続で成功した。この経験を踏まえ、2026年からは女性用施設でも映画祭が開かれる予定となっている。