【12月6日 AFP】25-26フィギュアスケートグランプリ(GP)ファイナルは5日、愛知県名古屋市のIGアリーナで女子シングル・ショートプログラム(SP)が行われ、千葉百音が首位発進を果たした。一方、3度の世界女王に輝く坂本花織ににとっては忘れたい一夜となった。

女子ではただ一人GPシリーズ2連勝でファイナルに駒を進めていた千葉は、77.27点で首位に立ち、75.79点のアリサ・リウ(米国)を2位、73.91点の中井亜美を3位に抑えた。

来年のミラノ・コルティナダンペッツォ大会で五輪デビューを目指す千葉は、「放心状態になっている。精神的にも体力的にも2分40秒にフォーカスしてやり抜けた」と振り返った。

一方、ミラノ五輪を持って現役引退する坂本は、ルーティンの出だしでつまずき、69.40点で5位に沈んだ。

冒頭のジャンプでミスすると観客から驚きの声が上がり、リンクを去る際には涙をこらえるのに必死だった。

「練習でもしないところでミスが出てしまった。引きずりそうになったけど、何とか全体を崩さずにできた。ぎりぎり良かった」と、坂本は振り返った。

ペア・フリースケーティング(FS)では、三浦璃来/木原龍一組が合計225.21点で優勝を飾った。「りくりゅう」ペアは、日本勢では初となるペアでの五輪金メダルを目指している。

木原は、五輪を控えて最後の大きな国際大会で表彰台に立てたのは、大きな自信になったとコメントしている。(c)AFP