【11月28日 AFP】国際オリンピック委員会(IOC)は27日、フィギュアスケートのロシア人選手2人とベラルーシ人選手1人が、中立の旗の下で来年のミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪への出場許可を得たと発表した。

ロシアのピョートル・グメンニクとアデリア・ペトロシアン、ベラルーシのビクトリア・サフォノワは、9月に中国・北京で行われた国際スケート連盟(ISU)の予選会で五輪出場権をすでに獲得しており、その後IOCの2回目の審査を受けていた。

2026年2月2日から6日まで開催されるミラノ五輪に両国から出場する選手はごくわずかになる見込みで、今回のメンバーが第1陣となる。

IOCはこの日、メンバーリストは「『個別中立選手資格審査委員会』の決定に応じて更新される」と述べた。

昨年のパリ五輪には15人のロシア人選手と17人のベラルーシ人選手が出場し、計5個のメダルを獲得したが、冬季競技の各スポーツ連盟は両国の選手がミラノ大会に出場することに対し、はるかに慎重な姿勢を示しており、国際スキー連盟(FIS)や国際バイアスロン連合(IBU)は、厳しい出場禁止措置を維持している。

国際リュージュ連盟(FIL)も長らく同様の対応を取っていたが、10月末にスポーツ仲裁裁判所(CAS)がロシア人選手の復帰を認めた。これを受けてロシア側は、FISの強硬姿勢に対する異議を申し立てており、来月にも決定が下される見通しとなっている。

2022年の北京冬季五輪では、ウクライナへの侵攻直前に大会が終了。ロシア選手団は大規模なドーピング問題により国旗と国歌を使用できない状態で臨み、32個のメダルを獲得している。(c)AFP