鍵山優真がGPファイナル首位発進、マリニンはミス出て3位
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【12月5日 AFP】25-26フィギュアスケートグランプリ(GP)ファイナルは4日、愛知県名古屋市のIGアリーナで開幕し、男子シングル・ショートプログラム(SP)では鍵山優真が自己ベストの108.77点を記録して首位発進を果たした。代名詞の4回転アクセルでミスがでたイリア・マリニン(米国)は、94.05点で3位となっている。
GPシリーズでともに2戦2勝を挙げてファイナルに進出した両者だったが、今大会の優勝争いで鍵山は、マリニンに大きく水をあけられていると見られていた。
それでも、ノーミスで圧巻の演技を終えると拳を突き上げ、得点が発表されるとキスアンドクライで飛び上がった。
「自分に集中して、自分が一番楽しい演技をするのを目標にした」と語った鍵山は、「フィーリングは(銀メダルを獲得した)北京五輪と似た感じだった。各要素を意識しながら、自然に流れるようにつなげられた」と続けた。
2度の世界王者に輝いているマリニンは、来年のミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪での金メダルが有力視されているが、「4回転の神」も人間らしさを見せて、痛恨のミスを犯した。
今GPシリーズでフリースケーティング(FS)の世界最高得点を更新しているマリニンは、「自信には影響することはないと思う」とし、「ここは新しいことを試す場所だった。五輪でどうするか、違う判断をするかもしれない」と述べた。
マリニンはFSでも4回転アクセルを組み込む予定だとしつつ、「それがプランだけど、その日の朝起きてどう感じるか次第だ」と続けた。
佐藤駿は98.06点を記録し、2位につけた。
ペア・SPでは三浦璃来/木原龍一組が77.32点で首位に立っている。(c)AFP