米テネシー州下院補選、共和党候補が勝利 リード大幅に減らす
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【12月3日 AFP】米南部テネシー州で2日投開票された連邦下院第7選挙区の補欠選挙で、共和党候補マット・バンエプス氏が民主党候補アフティン・ベン氏に8ポイント差で勝利した。テネシー州は保守的で共和党を支持する傾向が強く、昨年の大統領選ではドナルド・トランプ大統領が22ポイント差で勝利していたにもかかわらず、差を大幅に縮める結果となり、有権者の不安を浮き彫りにした。
選挙戦は予想外に接戦となり、さながらトランプ氏の「信任投票」へと発展した。
下共和党は議席こそ確保したものの、この差の縮小が縮小したことで警戒感を強めた。共和党は、下院での過半数割れと2026年中間選挙のさらなる議席喪失のリスクを懸念している。
この選挙区での過去7回の選挙では、共和党が22~47ポイント差で勝利していた。
トランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」への複数の投稿で、バンエプス氏の勝利を祝い、「急進左派の民主党が、数百万ドルを含むあらゆるものを彼に投げ付けた」にもかかわらず、「大勝利」を収めたバンエプス氏を祝福するとつづった。
11月4日のニューヨーク市長選と南部バージニア、東部ニュージャージー両州の知事選で全勝するなど、民主党は勢いづいている。この一連の勝利は、国民からトランプ氏への反撃だと広く解釈されている。
共和党、そしてトランプ氏自身もこうした動きに気付いている。(c)AFP