【11月30日 AFP】ウクライナの治安当局筋は29日、黒海で制裁対象のロシア産石油を密輸していたとされるタンカー2隻への攻撃を行ったと明かした。

トルコの運輸・インフラ省によると、28日深夜にタンカー2隻が同国沿岸沖で爆発に見舞われ、翌29日早朝にはうち1隻が再び攻撃を受けた。

ウクライナ保安庁(SBU)の情報筋はAFPに対し、「改良型シーベイビー海軍無人艇が船舶を成功裏に攻撃した」と語った。この情報筋は、無人艇がタンカー2隻に向かって進み、爆発を引き起こす様子を映したとされる動画を共有した。

船舶位置情報サイトの「VesselFinder」によると両タンカーはいずれもガンビア船籍で、ロシアの港から石油を輸送して2022年のロシアによるウクライナ侵攻後に課された禁輸措置に違反したため、西側の制裁対象となっている。

トルコ側によると、タンカーのうち1隻は黒海のロシア南部ノボロシスク港に向かっていたという。同港にあるロシアの主要石油ターミナルは、29日早朝に無人艇による攻撃を受けて操業を停止している。(c)AFP