韓国・高騰続くホテルビュッフェにあって…一部ホテルの「価格据え置き」という異例の判断
このニュースをシェア
年末の繁忙期を迎え、韓国国内の主要な特級ホテルビュッフェが一斉に価格を引き上げるなか、ソウル・江南のウェスティン・ソウル・パルナス(パルナスホテル運営)は、12月のフェスティブシーズンにも価格を据え置く方針を決定して注目を集めている。
業界によると、同ホテルのビュッフェ「オンテーブル」は、開業後初の年末を迎える2025年12月も料金を維持する。成人1人あたりの平日ランチは17万3000ウォン、週末・祝日のランチおよび全てのディナーは19万8000ウォンで、価格を改定しない。
ただ料理内容は強化され、トマホークステーキ、韓牛(ハヌ)肩バラ肉、ロブスター、トリュフなどの高級食材が追加される。
これは他の特級ホテルが価格引き上げに踏み切る中で異例の判断といえる。
たとえば、韓国高級ホテル「朝鮮パレス」のビュッフェ「コンスタンス」は、12月19日から31日までを「特別営業期間」とし、平日ランチは17万ウォンから19万ウォンに11.8%、週末ディナーは19万5000ウォンから21万5000ウォンに10.3%引き上げる。
ウェスティン朝鮮ソウルのビュッフェ「アリア」でも、12月中は平日ランチが15万ウォンから17万5000ウォンに、週末ランチや全ディナーが17万5000ウォンから19万8000ウォンに上昇し、それぞれ16.7%、13.1%の値上げとなる。
さらにクリスマスイブ(12月24日)と当日(25日)、年末(31日)は「スペシャルデー」として料金をさらに上乗せ。平日ランチは19万8000ウォン(32%増)、週末ディナーは20万5000ウォン(17.1%増)となる。
ソウル新羅ホテルの「ザ・パークビュー」も12月1日から18日を「ミドルシーズン」、19日から31日を「ハイシーズン」と分け、それぞれ段階的に価格を引き上げる。ミドルシーズン中の平日ブランチは17万3000ウォンから17万8000ウォンへ(2.9%増)、週末・祝日は19万8000ウォンから20万3000ウォンへ(2.5%増)と設定されている。
ハイシーズンにはブランチが19万5000ウォン、イブや週末・祝日は21万5000ウォンとなり、ディナービュッフェは19万2000ウォンから20万3000ウォン、そしてピーク時は22万5000ウォンまで上昇する。ディナーの最大上昇幅は13.1%。
ロッテホテルソウルの「ラセーヌ」も同様に価格を引き上げ、ミドルシーズンの平日ランチは17万3000ウォンから18万5000ウォン、金曜・週末・祝日のディナーは最大6.9%引き上げ、20万3000ウォンとなる。
特にハイシーズンでは「ラセーヌ」のディナー価格が22万5000ウォンに達し、3大ビュッフェとされるホテルの中でも最も高額となる。
ホテル業界関係者は「12月は会社や家族の集まりが多く、平日・週末問わず予約が埋まっている。今後も価格引き上げの傾向は続くだろう」と見通しを語った。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News