男子は鍵山優真、女子は坂本花織が優勝 NHK杯
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【11月9日 AFP】25-26フィギュアスケートグランプリ(GP)シリーズ第4戦NHK杯は8日、大阪で男子シングル・フリースケーティング(FS)が行われ、鍵山優真が合計287.24点で優勝を果たし、大会3連覇を飾った。女子は坂本花織が制し、日本勢のダブル優勝となった。
今季のGPシリーズ初出場となった鍵山は、7日のショートプログラム(SP)で首位発進を果たすと、ミスを最小限にとどめて勝利を収めて五輪シーズンの好スタートを切った。
「トゥーランドット」に乗せた演技の序盤で転倒したものの、その後立て直して終盤に力強い滑りを見せ、氷上に倒れ込んだ後には観客に感謝を示した。
ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪では、イリア・マリニン(米国)との金メダル争いで最大のライバルとみられている鍵山は、「1戦目が終わったが、まだまだ伸びしろがあるパフォーマンスだった」とし、「ちょっとミスはあったが、リカバリーもできて諦めず、今できる全力は出せた。またしっかり練習して、もっともっといいものをお見せできるようにしていきたい」と語った。
先月の中国杯を制していた佐藤駿は、FSで自己ベストとなる189.04点を記録して合計285.71点の2位に入り、12月に名古屋で開催されるGPファイナル出場権を獲得した。3位には合計246.94点でルーカス・ブリッチギー(スイス)が続いた。
女子シングル・FSでは、3度世界女王に輝いた坂本が今季世界最高となる合計227.18点で圧勝を果たした。
先月のフランス杯では17歳の中井亜美に敗れて2位に終わったものの、これでファイナル進出を決めた。
冬季五輪後に現役引退する予定の坂本は、「フランスで自分らしいスケートができなかったのが悔しかった。ここでリベンジできて、得点も更新することができてすごくうれしい」と語った。
2位には合計200.00点でソフィア・サモデルキナ(カザフスタン)、3位には合計198.97点でルナ・ヘンドリックス(ベルギー)が入った。
日本勢は青木祐奈が合計183.31点で6位、樋口新葉が合計168.27点で9位に入った。(c)AFP